レジスタンストレーニングのバイオメカニクス:運動器系

シェアする

ラップトップに入力する女性


» パーソナル・トレーニングの基礎知識TOPページへ

Ⅴ レジスタンストレーニングのバイオメカニクス

スポンサーリンク
広告336

1 はじめに

骨格筋の解剖学とバイオメカニクスに関する知識は、競技スポーツやウェイトトレーニングを含めた各種身体運動を理解する上で、非常に重要である。解剖学は、筋や骨格の構造学問であり、バイオメカニクスは、人体各部の相互座用によって生み出される「動き」のメカニズムに着目した学問である。

2 運動器系

2.1 骨格

運動器系を構成するものとして、まずは骨格があげられる。人間の骨格の主軸は、頭蓋骨と脊柱、胸郭によって構成され、体軸性骨格(体軸骨格)と呼ばれる。また、これにつながる四肢の骨として、上肢、下肢、肩甲骨、骨盤などの骨があり、これらは付属生骨格(体肢骨格)と呼ばれている。

2.2 骨格筋

筋はその両端が結合組織を介して骨に付着しており、近位の付着部を起始遠位の付着部を停止と呼ぶ。

主働筋 Agonist muscles とは、ある動きを起こすのに直接働く筋のことであり、拮抗筋 Antagonist muscles とは、その動きの速度を遅くしたり、その動きを抑制する筋のことである。例えば、上腕二頭筋は、肘を屈曲させる筋で、上腕三頭筋は伸展させる筋と解釈されている。しかし実際には、この2種類の筋が同時に活動している場合が多い。熟練者は、拮抗筋の活動を抑え、主働筋の活動をより高めることができる。一方、未熟練者は、主働筋と拮抗筋を同時に活動させてしまうため、動作の効率が悪くなる。練習を続けて上手になってくると、拮抗筋の活動を抑えることができるようになる。しかし主働筋だけが活動するわけではない。例えば、ボールを投げる動作の場合、動作が早くなればなるほど、拮抗筋が運動を安定させ、腕を減速して停止するために使われる。つまり、投げる動作は、主働筋である上腕三頭筋によって開始されるが、動作の半分にも満たないうちから上腕二頭筋が活動を始め、腕の動きを減速させる。したがって、投げる動作は、上腕三頭筋による運動とするのは間違いである。実際は動作を始めるために主働筋が活動し、動作を減速して終わらせるために拮抗筋が活動しているのである。速い動作を行うときは、まず主働筋によって動作が始められ、動作を減速して停止するために拮抗筋が活動し、最後にもう一度主働筋が活動して動作を固定させるという、典型的な3つの局面からなる筋活動がみられる。

共働筋 Synergist musles は、ある動作を補助する役割を果たす筋のことである。例えば、肩甲骨を固定させる場合を考える。肩甲骨には多くの筋が付着しており、腕の動きをコントロールしている。物を持ち上げたり投げたりしようとするとき、肩甲骨が一定の位置になければ、腕を自由に動かすことはできない。このように、腕をしっかりと肩甲骨に引きつけておくことで腕の動きを調整できるようにして、肩甲骨を固定させる筋が共働筋なのである。

二関節筋は2つの関節をまたいで付着している筋である。例えば大腿直筋は、股関節と膝関節の両方の運動に関与している。もし他の筋をすべて弛緩させて、大腿直筋にだけ力を入れたら、膝関節の伸展と股関節の屈曲運動が同時に起こるだろう。ところが跳躍のような動きの場合、膝を伸ばすと同時に、股関節も伸ばすことになる。このような場合には、他の筋が活動することによって、股関節の曲がるの動きを妨げる。この場合、共働筋は大殿筋ということになる。大殿筋は股関節を伸展させ、その反対に大腿直筋が股関節を曲げようとするのを妨げる。

以上のように、共働筋には、動作を安定させるためのものと、二関節筋が行う2つの運動のうちで起きてほしくない運動を抑制するためのものの2種類がある。


» パーソナル・トレーニングの基礎知識TOPページへ

カンフーフィットネス補足

  • 当スタジオでは、運動処方やプログラムの作成等はしませんがご相談には応じます。
  • カンフーフィットネス「スタジオ・タフ」では、運動生理学をはじめ健康医科学に基いて指導しています。
  • 当スタジオは、カンフーを「フィットネス」としてお伝えしております。
  • NSCA-CPT、健康運動実践指導者の合格者がカンフー指導にあたっています。
  • カンフーに限らず疑問点などがあればお問い合わせください。
スポンサーリンク
広告336
広告336

シェアする

フォローする

コメントの入力は終了しました。