秘宗拳 変幻自在のフットワークで相手を幻惑

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梁山泊の英雄から始まる多数の名称をもつカンフー

秘宗拳には迷踪拳、迷蹤芸、燕青拳、貎棕拳、等々、実にさまざまな呼び名がある。
創始伝説によると、水滸伝に登場する梁山泊の英雄、盧俊義によって大成された流派で、これを燕青が受け継いだため、後に「燕青拳」と呼ばれるようになったという。
また燕青が官憲に追われる謀反人だったため、燕青の門人たちが名前を伏せて「秘宗拳」と名乗ったとも言われている。

一方、「踪」や「蹤」という字は、足跡をたくみに隠しながら逃走し、官兵の手から逃れたという話が伝わっているため、これにちなんで燕青のカンフーを「迷踪拳」あるいは、「迷蹤芸」と呼ぶようになったという説もある。
ただし、これらの説は後年になってから創始された可能性が高い。

変幻自在のフットワークで相手を幻惑する

この流派の特徴として、まずあげられるのが、複雑な歩法(フットワーク)を駆使して俊敏に動き回り、相手をかく乱して倒してしまうという戦術にある。
迷踪拳や、迷蹤芸の名は、あるいはこの技術的な特徴をそのまま流派名にしたとも考えられる。

また、套路をおこなうと複雑な歩法によって、あたり一面、足跡で埋め尽くされることから「十面埋伏拳」などと呼ばれることもある。

さらに秘宗拳には、軽功と呼ばれる特殊な練功法が伝わっていて、助走をつけずにいきなり高く飛び上がったり、高い塀を一気に乗り越えたり、あるいは戦っている相手の肩の上を飛び越えて背後に回るといったような軽業的な技法も得意としているという。

孫痛によって滄州にもたらされた武術は、秘宗拳の名で伝承されていったが、この流れをくみ、後に天津市静海県に移り住んだ霍家の一族は、迷蹤芸の名で家伝の武術として代々伝えていった。

上海の名手「霍元甲」

清朝末期、この霍家から出た霍元甲は、「いつでも中国人の挑戦を受けてやる」と豪語していた、オブライアンなる西洋人レスラーを倒して、 「東亜病夫」の汚名をそそぐべく、愛国分子たちによって上海に招聘された。

この辺りのくだりは映画「SPIRIT」にも登場し、ジェット・リー(リー・リンチェイ)演じる霍元甲と、ネイサン・ジョーンズ演じるオブライアンによる、 互いの面子をかけた死闘が描かれている。

実際にはオブライアンが試合前に、上海から逃げ去ってしまったため試合は実現しなかった。
しかし、この一件で霍元甲と迷蹤芸の名は一躍有名になったのである。

霍元甲の招聘がきっかけとなって上海精武体育会が設立され、上海におけるカンフー発展の礎を築くこととなった。
ところが日本人の柔道家と試合をして、これを破った霍元甲は、恨みを買って毒殺されてしまう。

ブルース・リー主演の「ドラゴン怒りの鉄拳」は、日本人に毒殺された弟子の陳真(ちんしん:ブルース・リー)が駆けつけ、復讐を誓うところから始まるという、反日感情むき出しの映画である。

この作品のなかに、陳真がパラパラと残像を引きながら、ゆっくりと両腕を動かすシーンがあり、これが迷蹤芸を表現したものだという。

ところで、霍元甲の死の真相だが、実は暗殺事件は霍元甲の死後に創作されたもの、実際には肺病で亡くなっている。
しかし残念ながら中国では、今でも「霍元甲は日本人に殺された」というのが定説となっている。


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